インポスター症候群(インポスター・シンドローム)とは、外部的評価を得ても信じられないというのが顕著な症状です。人から褒められたり、上司から評価されても「自分の努力ではなく、運が良かっただけだ」や「本当は違うのに、いつか実力がないのにバレて嫌われてしまうのでは…」というふうに思ってしまいます。謙遜というよりも、ネガティブで自己評価が低いという特徴があります。仕事の面だけではなく、たとえばInstagramのフォロワー数を気にしすぎたり、幸せになることや成功することを怖いと思うこと、失敗を必要以上に恐れることもインポスター症候群の傾向です。
社会的地位の高い人や、アーティストなどにも多くみられる症状です。もちろん、会社員の方や学生の中にもインポスター症候群に悩んでいる人が多くいます。日本ではまだあまり知られていませんが、欧米ではメジャーな症候群で、よく話題にあがります。
覚えておきたいのは、インポスター症候群は病気や精神疾患ではないということです。考え方の傾向、もしくは心理的な傾向に過ぎません。ですから、インポスター症候群であっても特に治療や通院が必要なわけではありません。ただし、ネガティブな考え方が進み、極端に自己評価が低いと、ストレスが増え、人との関係を築くのが難しくなったり、不眠や食欲不振などの身体的症状が出てくることもあり、このような場合は治療が必要かもしれません。自分でもできる対処法が〔http://imposter-syndrome.net〕にありましたので、参考にしてみてください。
インポスター症候群の原因は明らかにはされていませんが、子供の頃の家庭環境が要因となっているケースなどが考えられます。