インポスター症候群という言葉を聞いたことがありますか?自己評価が持てない、褒め言葉を素直に受け取れない、あるいは幸福や成功を前にすると怖気づいてしまうのがインポスター症候群の特徴です。もし、あなたが不安や恐怖感を感じていて、これまでもずっと抱えてきたなら、それはインポスター症候群かもしれません。特別なことではなく、約70%の人が陥る症状です。

キャリアの早い段階から、インポスター症候群について、あるいは自分の状況や感情について人と話すことで克服できた人は少なくありません。話すことができれば、それだけで孤独や不安を感じなくなります。インポスター症候群について考えることが、重症化を防ぐポイントです。「私にはインポスター症候群の傾向があるかもしれない」と認めることができれば克服の第一歩です。また、自分が発信することで、あなたの周りの同じような感情に苦しむ人の助けになるかもしれません。

人から褒められたときに「自分はそんな褒め言葉に値しない」「たまたま運が良かっただけだ」と跳ね返さずに、そのまま素直に受け止めましょう。素直に「ありがとうございます」「そう言って頂けてうれしいです」と受け止める姿勢を持つと、自分にだんだんと自信が持てるようになります。

他者からの見方(褒め言葉)と、自分の感情(そんなことない、自分は褒めるに値しない)を対立させないようにしましょう。自分の心の中で、「他者から見た自分」と「自分が見た自分」の姿が対立していると、自己評価が低くなり、自分を消耗します。